About us
研究室紹介
私たちは、胚性幹細胞(ES細胞)や人工多能性幹細胞(iPS細胞)と呼ばれる多能性幹細胞の性質や増殖と分化について工学的な視点から研究を行っています。
iPS細胞は、無限に増殖する能力(自己増殖能)といろいろな組織細胞へ分化する能力(多分化能)を兼ね備えています。そのため、再生医療、創薬などの様々な分野への応用が期待されています。一方で、培養コストが高く、目的細胞への分化が効率的ではないといった課題を抱えています。また、多能性幹細胞がどのようなメカニズムで未分化性を維持しているのかについては、まだ十分に解明されていません。本研究室では、このような多能性幹細胞が抱える課題を解決するために、日々研究をしています。
●ヒトiPS細胞の培養プロセスに関する研究
iPS細胞から目的となる組織細胞をつくるとき、胚様体という球状の細胞集塊を形成させます。研究室では、胚様体の形成方法や胚様体の性質について研究しています。また、ヒトiPS細胞から心筋細胞への分化誘導に関する研究など、ヒトiPS細胞の培養技術の研究を行っています。
そのほか、細胞を培養するときに塗るコート剤や、細胞の輸送など、再生医療分野を工学的な視点で研究しています。
●iPS細胞を用いた人々の体質の違いを明らかにするに関する研究
同じように生活していても、人によっては健康だったり、あるいは病気になったりします。このように個人ごとに体質は異なりますが、その差を決めているメカニズムを解明できれば、個人ごとに最適な医療を提供できると考えられます。
ヒトiPS細胞は、そのもとになった個人の体質を反映することが期待されます。そこで私たちはヒトiPS細胞を使って個人差のメカニズムを調べています。ゲノム編集やFACSなどを組み合わせて、最先端の実験を行っています。